かんぺきなあいつ。
時は、数分前に遡る。
掲示板に貼られてある
2組、と示された紙の3番と書いてある横に
俺の名前、上原 柚木-ウエハラ ユズキ-
を見つけた。
出席番号は相変わらずの早番で、まぁ見つけやすいしそれは別に良い。
俺は自分の名前を見つけた後すぐにあいつの名前を探し始めた。
正直に言うと自分の名前を探そうと思う前からあいつの名前は探してる。
2組の4番から見落とさないよう、視線を流れるように下に落として行く。
「………」
2組にはあいつの名前はなかった。
代わりに別になくてもいい小学校の時からの仲、
稲葉 三広-イナバ ミヒロ-の名前はあったらしい。
俺の前の席にその三広が座っているということがその事実を物語っている。
「ていうかさ、俺の名前お前のすぐ上に書いてあんのに」
「んなどーでもいいことすぐ忘れた」
「どーでもいいからが理由じゃねぇだろ」
「…は?」
「あまりにもでかいショック受けたからだろ」
「…違う」
「だったらさっきの八つ当たりとため息はなんなんだよ」
掲示板に貼られてある
2組、と示された紙の3番と書いてある横に
俺の名前、上原 柚木-ウエハラ ユズキ-
を見つけた。
出席番号は相変わらずの早番で、まぁ見つけやすいしそれは別に良い。
俺は自分の名前を見つけた後すぐにあいつの名前を探し始めた。
正直に言うと自分の名前を探そうと思う前からあいつの名前は探してる。
2組の4番から見落とさないよう、視線を流れるように下に落として行く。
「………」
2組にはあいつの名前はなかった。
代わりに別になくてもいい小学校の時からの仲、
稲葉 三広-イナバ ミヒロ-の名前はあったらしい。
俺の前の席にその三広が座っているということがその事実を物語っている。
「ていうかさ、俺の名前お前のすぐ上に書いてあんのに」
「んなどーでもいいことすぐ忘れた」
「どーでもいいからが理由じゃねぇだろ」
「…は?」
「あまりにもでかいショック受けたからだろ」
「…違う」
「だったらさっきの八つ当たりとため息はなんなんだよ」