かんぺきなあいつ。
「そんなにショックになることか。好きなやつとクラス違っただけで」





三広の言葉がまるで重い石と化したかのように


ずしり、


と胸に乗っかった。


それと同時に少しだけど熱を帯び始める顔。


けれど、言葉にしたのはそのどちらでもない。


三広に対する怒りだった。





「…‘だけ’、だと?」


「は?」


「お前ふざけんなっ!だけじゃねぇよだけじゃ!」


「いや、たかがそんだけだろ」


「ちげーよ!あいつのクラス4組だったんだよ!1番遠い4組!」


「…俺別にそういう意味でだけって言ったわけじゃねぇんだけど」


「クラスどころか階まで違うし…。あー!くっそー!なんでだよ!俺が何かしたってのかー!?」


「何かしたわけじゃねぇけど。強いて言うなら日頃のウザさじゃね?」


「あぁ!?俺のどこが!」


「いや、全て」


「んだとー!?」




















「まーたやってるよ」


「そういやぁこのクラス柚木と三広いたなー!」


「朝からうるさいんだけど…」
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