呪いの風船
先に会計を済ませ、志穂のもとへ向かうとまだ悩んでいるようだ。
「何悩んでるのっ?」
「う~ん、本当はこれが欲しいんだけど高くて…」
志穂が持っているのは、オシャレなペアネックレス。
鍵の形をしたネックレスは、もう片方のネックレスのカギ穴にはまる仕組みになっている。
「わっ・・・ホントに高いね」
「そうなんだよ~私のお小遣いじゃ…どうしようかな~」
ふと視線を隣のコーナーにやると可愛いペアのキーホルダーが並んでいた。
「あっ!こっちのコーナーめっちゃ可愛くない?!しかも安いし!」