呪いの風船
「あ、本当だ!めっちゃ可愛い~」
「志穂、この中のどれかにすればっ?!プレゼントは値段じゃなくて気持ちだよっ!!」
「そうだね、そっちのにしようかなっ」
そう言うと志穂はネックレスを置いてキーホルダーのコーナーに手を伸ばした。
「と、言ってもやっぱり迷うな~。いっぱいあるし。どれも可愛いよ~!」
「だね、これとかイイんじゃない?!あ、これも!」
「あ~、可愛いけどちょっと可愛いすぎるかも~。彼氏に持ってもらうことを考えると…」
そうだよね~…、それを考えると…。
私が違うのを探していると…
「あっ…!!」
志穂の閃いたような声が聞こえた。