呪いの風船


「あ、本当だ!めっちゃ可愛い~」


「志穂、この中のどれかにすればっ?!プレゼントは値段じゃなくて気持ちだよっ!!」


「そうだね、そっちのにしようかなっ」


そう言うと志穂はネックレスを置いてキーホルダーのコーナーに手を伸ばした。


「と、言ってもやっぱり迷うな~。いっぱいあるし。どれも可愛いよ~!」


「だね、これとかイイんじゃない?!あ、これも!」


「あ~、可愛いけどちょっと可愛いすぎるかも~。彼氏に持ってもらうことを考えると…」


そうだよね~…、それを考えると…。


私が違うのを探していると…


「あっ…!!」

志穂の閃いたような声が聞こえた。

< 53 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop