姫様の秘め事

龍…。
「そのとき以来,里郷は暴れなくなったんだ。」
確かにあたしは里郷に会ったことがあった。
夜に繁華街をぶらついつたら,一匹の龍が…里郷が暴れてたんだ。
総長になって半年だったあたしは,ケンカすることの意味を知っていて,龍のケンカは無駄なケンカだったから止めに入ったんだ。
ボコッ
バキッ
「おいっ,何してる?」
「あぁ?って…お,王蝶!?」
「お前ら…ヤられたくなければ…失せろ!!」
「「ひ,ひぃぃ!!」」
あたしがそう言うとそいっらは帰っていった。
「おいっ,何するんだよ…。俺の邪魔すんじゃねぇ!!」
「八ァ…お前,ただ暴れてるだけだろ?そんなケンカ意味ねぇんだよ!!もっと…仲間を大切にしろよ。」
「仲…間…｡」
「強くなるなら,大切なものを守るために強くなれ…。」
そう言ってあたしはその場を離れた。