姫様の秘め事
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「め……美姫!!」
「ん…。」
ここは…?
「ここは俺らん家。里郷たちもー緒だよ。」
あたしん…家…。
そっか…あたし倒れて…。
「ねぇ…美姫…。」
「え?」
「無理……してない?」
え…?
無…理…?
して…たかも…しれない。
「美姫は確かにケンカ,強いけどね。心は,誰よりも弱いんだよ。それは…美姫も気づいてたでしょ?」
うん…。
確かに気づいてた。
あたしはケンカが強くても,心が弱い人間。
それは…それだけは認めたくなくて…自分に嘘をついてた。
あたしは強い…弱くない…って…。
ケンカするたび,自分で自分に嘘ついて,嘘という名の毛皮を身に纏ってたんだ。
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