2人の陰陽師〔前半〕
『相談?今話すってことは、 帰り道で蓮となんかあったとか?でもルナだしあるわけないかぁ~』


めちゃくちゃあったんですけど…。


ルナだしとか失礼な。


「……………」


図星で、黙り込む。

『まさか本当になんかあった? 図星?蓮に告白されたとか、キスされたとか』


なんでこの人は何でも分かるの…。


梨奈さん本当に千里眼じゃないよね?


「…それで悩んでて」


『は!? 蓮に告白されてキスされたの!?』

「…告白はされてない」


突然キスして帰って行ったしね。



『じゃあ、突然キス されたとか?』


「…うん」


『フーン。蓮苦労するね。ルナ相手じゃ』


何言ってるの梨奈は?


意味が分かんないです。


『…ルナは蓮にキスされて嫌だった?』


はい?

「え?」


『…真面目に答えろ』


怖っ!


ケータイの向こうからブラックオーラが…。


梨奈を怒らせると、とにかくヤバい。


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