2人の陰陽師〔前半〕
ー蓮sideー


「じゃあ、この仕事よろしくね」

「はい……」

任せられた仕事は少なめ。


でもめんどくせぇ。

俺は妖怪退治の仕事があるし暇じゃねぇし…


自分のくじ運の無さを恨む。


まっ、文句言っても仕方ないし…早く終わらせよ…。


それから教室に戻り仕事をした。






20分後―――。

終わった……。

けっこう早く終わったな……。

でもこいつは、終わったのか?

終わってなかったら手伝ってやろ。


「なぁ、木下さん?は終わったか?」

「あと少しで終わるから大丈夫。それにルナって呼び捨てでいいよ」


「そうか、分かった。……なぁルナってさ前見えてんのか?」


「えっ……」


「前髪長くて目にかぶさってるから、見えづらくないのかと思った」


会った時から気になってたんだよな。

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