2人の陰陽師〔前半〕
「あの~蓮…」

「なんだ?」

「これ、終わったので先生に出しといてくれないかな…急な用事が入って…」


「あぁ。分かった」

「本当にごめんなさい!よろしく!」

よっぽど急いでたみたいでドアのところの段差につまづきながら素早く帰った。

はは……凄いあわてっぷり。

でも、そんなに急ぐほど何の用事だったんだろう?


家の用事とか?

まっ、いいか…俺も早く出して帰って仕事(妖怪退治)しよ…

そう思って俺は、やった仕事を出そうとして職員室に向かった。
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