2人の陰陽師〔前半〕
☆夜の仕事☆
スタジオを出ると電話がかかってきた。

こんな時間に電話……?

「はい、もしもし」

「ルナ、仕事じゃ」
………おばあちゃんだったのか。

最初に仕事って言うのはおばあちゃんぐらいしかいないしね。

「今日はどこ?」

「お前の学校の近くと南にある屋敷じゃ」

「南の屋敷?…あぁ! 近所の子供達がいってたお化け屋敷!」


南にある屋敷、通称‘お化け屋敷’は、もうボロボロで雑鬼達の溜まり場になっている。

そのため、結構妖怪がいるんだ。


「学校近くをルナ、南の屋敷を舜でやってくれ」

「分かった」

あたしの返事を聞いた後、おばあちゃんは電話を切った。
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