2人の陰陽師〔前半〕
夜の11時―――。
春だけど、夜は寒いので着込んで家を出た。
もちろん、メガネを外して前髪をあげて。
周りから見たらモデルのLunaだろう。
まぁ、そんなに有名じゃないし大丈夫か。
(↑十分有名です)
着込んできた理由は、あたしは冷え症だから。
「ラムいこ」
ラムを連れて学園へ向かった。
「ルナ」
「どうしたの?」
ラムがあたしを呼び止めた。
文句があるとか!?
「今日どこの妖怪退治?」
あぁ、びっくりした。
「あたしの学園の近くだよ」