2人の陰陽師〔前半〕
『おのれ……なんとしてでもその力、手に入れてやる』

そしてまた、あたしに攻撃してきた。

あたしはそれを避け、九字を切った。

「“臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前”」

『う゛ぅ…』

相手が苦しんでいるうちに符を一枚だした。

「“謹請し奉る、降臨諸神諸真人、縛鬼伏邪、百鬼消除、急急如律令!!”」

そう言って符を放った。

『ギャアアア』

叫びながら、かまいたちはいなくなった。

ふう………やっと終わった。

ラムの方はどうなったかな?

振り返ってみると、いま最後の雑鬼を、倒したところだった。


< 37 / 132 >

この作品をシェア

pagetop