2人の陰陽師〔前半〕
まずはこいつの動きを止めるか。

「“縛”」

呪縛の術をかけ、動けなくした。

『からだが、動かない!!』

そう言ってもがいている。

「あたりまえだろ、呪縛の術をかけたんだし。これで逆転だな」

そう言って笑った。

その時、俺は油断してたんだ。

………だから後ろにいる敵に気づかなかったんだ。


「なっ…」

『へっ、これで動けないだろう?』

その妖怪は、俺を掴んで、身動きが出来ないようにしていた。

やべえこのままじゃ。

これだと、術が使えない。

レムは、10体の妖怪を相手にしていて助けにはこられなそうだ。


マジでやばい………。


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