2人の陰陽師〔前半〕
「ふうん。あなたのお姉さん凄い人なのね」


びっくりした顔でそう言った。


「あぁ。だから姉ちゃんは常に霊力を隠してる」

霊力が強いってだけで襲ってくる妖怪も多いからな。

逆に恐れられる事も多いけど……。


「そんなんだ。……あ!やばい。そろそろ帰らなきゃ、お兄ちゃんに怒られる!!」

携帯の時間を見ながら焦っていた。


「ごめんね。またあとで!」

そして、彼女は風のように去っていった。

“またあとで”って言うなら、また会えるかな?


まあ、その時はその時で声をかけるか。

それから俺は、これ以上いると、ルナ姉に怒られると思った為、レムに乗って家に帰った。



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