2人の陰陽師〔前半〕
「あたしは別にエスパーじゃないわよ」

「なっ…んで考えてる事が、分かったの?」

不思議で仕方がないんですけど。

「ルナ、あたしをなんだと思ってるの。何年もいっしょにいるんだから、それくらい見当がつくわよ」

あたりまえでしょ、みたいな顔をして言ってきた。


梨奈には勝てません………。

「まぁ、それはおいといてさっきの続きを話すわよ」

「うん」

「あたし達が表紙に載ったことで雑誌が爆発的に売れたのよ」


「だからなんで?」

「ハァ…(鈍感)あんたが載ってるからでしょ」


えっ?なんであたしが載ってるから売れるの??

「多分、まだ分かってないあんたに説明するわ」

さすが梨奈、あたしの事分かってる。


「ルナが表紙に載ったら、その雑誌にルナが載ってるって分かるでしょ。黒猫の事が知りたいファンは、絶対買うしただでさえあまり雑誌に出てないあんたは、皆が情報欲しがるため買うのよ」

へぇ………。

「だから売れるってわけ」
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