2人の陰陽師〔前半〕
~花火大会当日~
「ルナっ、浴衣は!?」
「そこのクローゼットの中!」
「メイクポーチは!?」
「そこの引き出し!」
いまこの会話からわかるように、あたしたちは慌ただしく準備していた…。
いまはまだ、3時。
待ち合わせが6時なので充分に間に合うはずだがメイク、髪をやるのに時間がかかるので、こうやって急いでいた。
「ルナ~帯どうやるの?(泣)」
梨奈が帯のやり方が分からずあたしに泣きついてきた。
「あたしがやるから、帯ちょうだい」
梨奈から受け取った帯で結んだ。
覚えてて良かった…。