2人の陰陽師〔前半〕
「同時に見つけるとか凄いね…」

梨奈が驚いた顔でいう。

「あたしS組だったけど、梨奈は?」

同じクラスだといいなぁ~。

「ん?あたしもS組だったよ!」

「やったぁ~」

梨奈と同じクラスだ~。

「じゃあ、ここにいる皆全員S組なんだな。」

突然ダークブラウンの髪の人がいう。

えっ…みんなって…。

「黒髪とダークブラウンも、S組!?」


「……………。」


何?この沈黙。

そしたら突然梨奈が笑い出した。

えっ!?あたし変なこと言った!?

「俺の名前は涼宮 蓮。こっちは藤堂 太一」

突然、ダークブラウンの人……いや、涼宮蓮が言った。

「ええと、涼宮君と藤堂君?」

「蓮でいい」

「俺も太一でいいよ」

「じゃあ、蓮も太一も同じクラス?」


「そうだよ」

太一が答えてくれた。

「それより、S組ってなんか変じゃない?」

梨奈が不思議そうにたずねてくる。

「ほんとだねえ」


あたしも気になったんだよなぁ。

「二人はなんか知ってる?」

梨奈が蓮と太一にたずねた。

「俺達もわからないよ」

太一が困った顔をして答えた。

「まあ、後から説明してくれるでしょ」

それから話していてときはたち……

「あー!入学式始まる!」

携帯を見ながら騒ぐ梨奈。

「ほんとだ!行かないと!」

4人で急いで体育館に向かった。


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