2人の陰陽師〔前半〕
とりあえず、蓮に電話して早くきてもらおうかな?


「梨奈、あたしちょっと電話してくる」


「誰に?」


「蓮に」



「いってらっしゃい」


「いってきます?」

そう言ってから下におりて、リビングにあるケータイをとった。


蓮、出てくれるといいんだけと。


そう思いながら電話をかけた。


なんか、男の子に電話書けたことないからドキドキする…。

『もしもし』


数回コールがなったあと蓮が出た。


「もしもし?ルナですけど…」


『なんか用事か?』

「うん。そこに太一いないよね?」


『あぁ…いないけど?太一に用事か?』


良かった。


太一にこの会話聞かれたら、元も子もないもんね。


「違うよ。蓮に用事」


それから蓮に、梨奈が太一に告白するから、協力して欲しいと言った。



『ふーん。ま、いいけど。梨奈が太一にね』


その声はなんかを知ってそうな感じ。



< 80 / 132 >

この作品をシェア

pagetop