2人の陰陽師〔前半〕
そう言って走ってきたルナの姿は浴衣姿。


かわいい。


一瞬だれだ?って思ったけど…俺が見慣れてるのは学園の姿だし。



ルナは周りの女たちに気づくと苦笑いを浮かべる。


それにしても、周りの女たちがさっきから固まってる。


なんでだ…?


そう思っていると突然、女たちが口を開く。


「あのっ!ストロベリーのlunaちゃんですよね!」


「そ、そうですけど…?なにか…?」


「サイン下さいっ!」


「握手して下さいっ!」


「あ…はい」


ルナは一人一人の要望に答えていく。


これじゃ、作戦たてられない…。



ルナも疲れてるようだし、助け舟をだすか。


「ねぇ、早く“俺の”ルナ返してもらえないかな?」


にっこり笑顔で言う。


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