金髪王子2
第2章
高3進級と恋バナ
【大輔side】
4月8日、始業式。
掲示板のクラス分けを見ていると、後ろから肩をたたかれた。
「よっ、大輔、ひさしぶりー!
また、よろしくなっ!」
振り返ると、茶色に染めた長い前髪を、額にたらした、ニヤけた男。
「勇真(ゆうま)……。
もしかして、同じクラス?」
俺は、眉をしかめ、改めて掲示板を見る。
「なんだよ、そんな嫌そうな顔すんなよー、俺と大輔の仲じゃん!
ほら、あそこ!
3年1組、俺は出席番号1番、おまえは8番!
なっ?」