金髪王子2

「へへー、俺の席はここ!
いーもんね、こっちから栞ちゃんと仲良くするから!
ねー、栞ちゃん、よろしくねー!」


「なんだと?」


黒板の座席表をパッと見ると、たしかに、男子出席番号1番の勇真の席は、女子出席番号1番の栞の右隣。


おい、マジかよ。


クソッ!




「どーしたのー、王子?
朝から、なに騒いでんのー?」


教室の後ろの方からやってきたのは、大野。

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