金髪王子2
大野は、栞の後ろの席に座った。
すると、さっそく勇真が大野に声をかける。
「あっ、礼奈ー!
また一緒だから、よろしくなー!」
「え、勇真!? マジー?」
大野は、斜め前に座っている勇真を見つけて、顔をしかめた。
「うわっ、なにその反応、ひどくねー?」
大野に嫌そうな顔をされても、勇真はへらへら笑っている。
「せっかく2年で違うクラスになったのに、またあんたがいるの?
ウザッ」
ククッ、大野も容赦ないな。