金髪王子2

「うん。
だって、堀川先輩に抱かれてるとき、私、全然愛情を感じられなかったの。
そういうのって、キスするだけでもわかるじゃない?
あぁ、愛されてるって思えば、幸せに感じるし。
そういうの、付き合い始めの頃はあったんだよね。
ハグしてキスして、それだけで十分幸せって思えた。
でも、エッチするようになった頃から、そういうのを感じられなくなって。
だから、もういいの」


「そっかぁ」


礼奈もそこまで言われると、もうなにも言うことはないみたい。


「うん。
さ、私の話はおしまい!
で、礼奈はどうなの?
婚約者の彼氏とは?」


「えっ、あ、あたし?」

< 165 / 519 >

この作品をシェア

pagetop