金髪王子2

「ほら礼奈、白状しなさい!」


綾音は追求の手をゆるめない。


しぶしぶ礼奈は口を開いた。


「私は、そのぅ、一歩手前まで、かな」


「一歩手前って?」


綾音が促す。


「だから、最後まではしてないの。
彼が、それは結婚してからでいいって言ってて」


「へぇ~。礼奈の彼って、いくつだっけ?」


「26歳」


「なるほどねー。
大人の男は余裕があって、うらやましいな。
私も次は、そのくらい年上の人と付き合いたいなぁ」

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