金髪王子2
「あぁ、勇真とか、その代表かもね」
「そうそう」
礼奈と綾音は、うなずきあっている。
「堀川先輩も、結局、そういう普通の10代の男だったんだよねー」
綾音が、どこか、遠くを見るような目で語り出した。
「私が先輩と付き合いはじめたのって、先輩が中3のときだったんだけど、その頃は、先輩がすごく大人に見えたんだよね。
でも、付き合って3年も経つと、それが、私の幻想だったんだって、わかってきたの。
1コ上の男なんて、全然年上って感じじゃなくて、むしろ、私より子どもっぽいなって思うことも多かったんだ」