金髪王子2
大輔くんは、なにげなく言った言葉かもしれないけど、
でも、だからこそ、すごくうれしかった。
あの頃からかな、大輔くんを意識し始めたのは。
図書室の狭い本棚の間で、すごく顔が近づいちゃって、ドキドキしたりして。
フフ、懐かしいな……。
そんな、大切な思い出のある言葉でもあるし、
何のとりえもない私が、唯一、胸を張って、好きだって、はっきり言える仕事だから、
司書になりたい!って思うんだ。