金髪王子2

昼練を終えて、教室に戻ってきたときも、そんなことを考えて、ぼんやりしていた私。


ただ、自分の席の近くに、やたら男子が集まっているな、とは思ったんだ。


近づくと、右隣の勇真くんの席を、4、5人の男子が取り囲んでいるのだとわかった。



「おぉ、すげぇ~」


「ちょ、マジ?
それ、ヤバイって!」


「おい、こっちにも見せろよ!」


競い合うように、勇真くんの机の上にかがみこんで、熱心にみんなでなにかを見ている様子。




……なんだろ?

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