金髪王子2

人懐っこい笑顔につられて、私も微笑み返し、「うん」とうなずいて、首を伸ばした。





「…………」





周りにいる男子たちの視線を感じる。


さっき、どうしてみんなが急に口をつぐんだのか、今ならわかる。


「あ、ヤベェ、見つかった!」っていう意味の沈黙だったんだ。


そして、今は、私がどう反応するか、興味深く見ているに違いない。


って、今さらそんなことわかっても、遅いけど。

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