金髪王子2

「栞? どうしたの?」


後ろから声をかけてきたのは、綾音。


その横には礼奈もいる。


綾音はすぐに、勇真くんが私に見せているエロ本に気づいた。


「ああっ、勇真!
あんた、こんなもの栞に見せて!」


綾音が叫ぶと、礼奈がエロ本を取り上げ、それを丸めて、ポカッと勇真くんの頭を叩いた。


「いてぇっ!
ひでぇよ、礼奈~」


勇真くんが大げさに頭を抱えると、周りの男子たちは大爆笑。


「ひどいのはどっちよ!
こんなもの学校に持ってくる方が悪いんでしょうが!」

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