金髪王子2



ううっ、もうムリ!




笑い転げている男子の後ろを通って、教室を出る。


「栞!?」


綾音の声が後ろに聞こえたけど、私は口を押さえ、早足で廊下を進んだ。



「あれ? 栞、もうすぐ授業……」



廊下で大輔くんともすれ違ったけど、今はそれどころじゃない。



もうダメ、吐きそうっ!



トイレに駆け込んだ。


< 213 / 519 >

この作品をシェア

pagetop