金髪王子2

「栞?」


声が聞こえて、目を開ける。


ぼんやりした視界の向こうに、大輔くんの顔が見える。


「気分はどう?」


「うん、大丈夫……」



だんだん意識がはっきりしてきて、部屋を見回すと、養護の先生は席を外している様子。


保健室にいるのは、私と大輔くんだけみたい。



まさか眠れるとは思ってなかったけど、目覚めた感じはすっきりしている。


もしかして私、ずいぶん長い時間眠ってた?

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