金髪王子2
「えー、ホントに本気?」
俺がしつこくそう聞くと、お袋は笑いながらうなずく。
「ホントに本気!
まぁ、あなたの人生だし、どう生きるかはあなた次第だけどね。
ちなみに大輔、将来、仕事はどうするつもりなの?」
「いや……、まだ考えてねぇ」
「だったら、なおさら、見聞を広めるためにも、留学を勧めるわ」
参った。
お袋、ホントに、マジで、本気だ。
それに、お袋本人は、ニューヨーク勤務を断る気なんか、さらさらないみたいだし。