金髪王子2
第3章
危ない大学見学
【栞side】
大輔くんと、一度も会わないまま、
そして、電話もメールもしないまま、夏休みが過ぎていく。
私の日常は、予備校通いと、家での受験勉強のくり返し。
やってもやっても、足りない。
模試の判定は、Bだった。
もっとがんばって勉強しないと。
毎日、自分で立てたスケジュールを、コツコツこなす。
そんな日々の中、大輔くんのことは、少しずつ、私の中から薄れていった。