金髪王子2

「うん、久しぶり」


「受験勉強、はかどってる?」


「うん、まぁまぁ、かな」


「そっか」



また別のクラスメートに声をかけられて、むこうを向いた大輔くんの後ろ姿を見ながら、席につく。





……どうしよう、うれしい。



ほんの二言三言、なにげない会話を交わしただけなのに、

大輔くんと直接話せたことが、すごくうれしい。


ゆるみそうになる顔を、精一杯引きしめる。

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