金髪王子2

「先輩、ちょっと、すみません」


村上先輩に断って、ケータイを見ると……。


えっ、大輔くん!?


液晶には大輔くんの名前。


もう、何ヶ月も話してなかったのに、突然、どうしたんだろう?


驚いて、通話ボタンを押す。



「もしもし?」


「栞?」


「うん」


「今、どこ?」


電話の向こうの大輔くんは、ハァハァと息を乱していて、口調もなんだか焦ってる様子。

< 338 / 519 >

この作品をシェア

pagetop