金髪王子2

『おう、どーした?』


電話の相手は、高部センセー。


『センセー、今どこ?』


『あ? まだ大学だけど?』


『よかった。
俺、今、聖慶大の正門前にいるんだけど、助けてもらえないかな?』



俺はことの経緯を早口で説明した。






『……わかった。
文学部哲学科の村上だな?
まず、栞の写メを送ってくれ』


『わかった、すぐに送る。
そのあと、俺はどこに行ったらいい?』

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