金髪王子2
『おまえはまだそこにいろ。
まずは、俺の知り合いに写メを送って、栞を見かけなかったか情報集めるから。
探すのはそれからだ。
これからそっちに行くけど、俺、今、正門から一番遠いとこにいるんだよ。
10分くらい待ってろ』
『わかった』
電話を切って、すぐに栞の写メをセンセーに送る。
だが、それをしてしまえば、もう俺にできることはない。
気付けば、イライラとそこらを歩き回っていた。
あー、栞、どこにいるんだよ?
頼むから、無事でいてくれよ……。