金髪王子2

「そ、そうなんですか……」




呆然としてしまう。


だって。


もし、高部先生の言うとおりなら、私のこの数ヶ月の努力は、なんだったんだって話だよね?


受験なんて、する必要ないんじゃん。


もともと希望していた、北山学園大の日本文学科でよかったってことだよね?


私、なにやってんだろ。


無駄な受験勉強して、大輔くんと会うのもガマンして、あげくの果てに、村上先輩におかしなことされかけて、みんなに迷惑かけて……。

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