金髪王子2

放心した私を見かねたのか、高部先生が大輔くんに聞いている。


「まだ、内部推薦の希望締め切りには間に合うんだろ?」


「あぁ、最終希望は10月提出だから、まだ間に合う」


「栞?」


高部先生に呼ばれ、顔を向けた。


「担任に、司書課程のこととか、聞いてないんだろ?」


「はい」


「だったら、一度、話を聞いた方がいい。
今の担任は、ちゃんと相談に乗ってくれそうなヤツか?」


「はい、進路指導の担当も兼ねてますし、いろいろ教えてくれると思います」

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