金髪王子2
「えっ……」
とっさに大輔くんを見ると、高部先生の声が聞こえてたみたいで、顔を赤くして、向こうを向いてしまった。
ウソ……。
私まで、顔が熱くなる。
私が北山学園に希望を変えたら、大輔くん、喜んでくれるの?
もうずっと、教室でもちゃんとしゃべってなくて、
もう私たち、ダメかもって思ったこともあったけど。
でも、今日だって、私のために駆けつけてくれたし。
まだ、希望を持っててもいいってこと?
そうだよね、村上先輩のこと、怒って殴ってくれたくらいだし。