金髪王子2
心配そうな表情の大輔くんに、杉田先生から今さっき聞いた話をすると、
私を励ますように、明るい声で確認してくる。
「……ふうん。
じゃぁ、まずは森さんに聞いてみないと、だな?」
「うん……。
でも、なんか私、自信なくなっちゃった」
「ん?」
「だって、資格を取っても司書になれないかもしれないなんて、考えてもみなかったから……」
落ち込んだ気分のままそう言うと、ポンと背中を叩かれた。
「栞、考え込んでないで、とにかく行こう」
大輔くんに、グイと手を引っ張られる。
その勢いのまま、私は図書室に連れて行かれた。