金髪王子2

「栞は、恥ずかしがり屋だな」


なんて言いながら、大輔くんは、私の手をつかんで、自分の口元に引き寄せた。


えっ? と思う間もなく。


パクッ。


私の指先ごと口に入れた。


「ちょっ、なっ、大輔くん!?」


大輔くんは、いたずらっぽく私を見つめている。


その瞳から目を離せないでいると。


大輔くんの口の中で、指先にあったブラウニーのかけらが、舌にさらわれるのがわかった。


そして。


なにもなくなった私の指先に、熱い舌が、からみついてきた!



「ひゃあぁっ!」



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