金髪王子2




――クスクスクスクス。


「もう、いい加減、笑うのやめて!」




学校から駅へ向かう間も、大輔くんは、さっきの出来事を蒸し返しては笑っている。


「だって、栞、飛んだぜ」


「大輔くんが変なことするからでしょ!」


「それにしたって、『ひゃぁ』って……」


「あー、もう、大輔くんなんて、だいっきらい!」


プイと横を向くと。

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