金髪王子2

「栞もそういう目で俺のこと見ることあるんだなぁって、ちょっとうれしかったんだけどな」


ポツンとつぶやかれ、ドキッとして、右上を見あげる。


ちらっとこちらを見た大輔くんは、おだやかに微笑んでる。


「栞に嫌われたくないからさ、栞がその気になるまでずっと待つつもりではあるけど、
やっぱ、俺も男だし。
栞のこと好きだし」


「…………」


それって、つまり、エッチしたいって話、だよね?


ドキドキ心臓が早鐘を打ち始める。


「いつ栞がその気になってくれるかなぁ、まだ当分先かなぁ、なんてことも考えててさ……」

< 486 / 519 >

この作品をシェア

pagetop