金髪王子2
一番大切な人
【栞side】
「ホテル?」
「うん」
バレンタインディナーをご馳走する、と連れてこられたのは、超高級ホテルだった。
「えっ、でも、制服だよ?」
「大丈夫」
こういうとこのレストランって、それ相応の格好してないと、入れないんじゃないの?
追い出されるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、大輔くんについて行くと。
エレベーターに乗り込んだ大輔くんは、41階のボタンを押した。
41階?
エレベーター内の案内板によれば、41階にレストランはないんだけど。