金髪王子2
《大輔さま、お待ちしておりました》
英語で出迎えてくれたのは、外国人の銀髪の素敵な老紳士。
カール王子のお付きの人かな?
《ジャン、久しぶり》
大輔くんも、流暢な英語で答える。
わわっ、大輔くんが英語しゃべるの、初めて聞いた!
すごいっ、ネイティブの発音だ!
《おふたりとも中でお待ちです》
老紳士に開けてもらったドアの中に進みながら会釈すると、老紳士はにっこり微笑み返してくれた。
大輔くんは、老紳士にカバンとコートを預けている。
老紳士は続いて私を見るので、大輔くんにならって、カバンとコートを預かってもらった。