金髪王子2
うわぁ、ドキドキする。
本物の王子様に会うなんて、どうしたらいいんだろう?
そんな場合の礼儀作法なんて、全く知らないんだけど。
それに、簡単な英語なら聞き取ることはできるけど、話すことなんかできないし。
大輔くんが通訳してくれるのかな?
ガチガチに緊張しながら、奥に進むと。
「栞ちゃん、いらっしゃい」
ワンピース姿の大輔くんのお母さんが、4人掛けのテーブルの向こうから、こちらを見て微笑んでいた。
あ、お母さんもいらっしゃってたんだ。