金髪王子2
うわぁ、どうしよう。
どう振る舞っていいのか、全くわからない。
不安と緊張で固まっていると、大輔くんのお母さんが話しかけてくれる。
「栞ちゃん、リラックスしてね。
カールのことは、大輔の父親、とだけ思ってくれればいいから」
「はぁ……」
そうは言っても、王子様だし。
そう思って、左隣を見ると、当のカール王子は、ニコニコと私を見ている。
わー、なんかしゃべらないと!
そう思って、とっさに思ったことを言ってみた。
「えっと、あの、日本語お上手ですね」