金髪王子2

うわぁ、どうしよう。


どう振る舞っていいのか、全くわからない。


不安と緊張で固まっていると、大輔くんのお母さんが話しかけてくれる。


「栞ちゃん、リラックスしてね。
カールのことは、大輔の父親、とだけ思ってくれればいいから」


「はぁ……」


そうは言っても、王子様だし。


そう思って、左隣を見ると、当のカール王子は、ニコニコと私を見ている。


わー、なんかしゃべらないと!


そう思って、とっさに思ったことを言ってみた。


「えっと、あの、日本語お上手ですね」

< 502 / 519 >

この作品をシェア

pagetop