金髪王子2
あるときはひそかに、あるときは公然と、嫌味を言われたり、嫌がらせをされたり。
そのたびに、大輔くんや仲の良い友達がかばってくれて、やっとこの頃、落ちついてきたところ。
私は、首に回された大輔くんの両腕をそっとはずし、ぐったりした表情の彼と向き直った。
「剣道部の朝練、いつもよりきつかったの?」
「あぁ、なんだか、顧問の虫の居所が悪くてさ。
ったく、自分の感情を練習に持ちこまないで欲しいよ」
「そうなんだ、おつかれさま」