部活探偵のツンデレ事件簿-タイム・トリッパー殺人事件-
「沢村さん、先程の出来事を目の当たりにした以上、我々は、どんな話で有ろうとも、それを否定する事は出来ませんよ。安心して話して下さい」
前沢は、方膝をついて直子の横にかしづくと、じっと彼女の瞳を覗き込んだ。
「――先程、御覧になった通り、私を襲ったのは…私です…」
酷く躊躇いがちな直子の言葉の意味を琢磨と前原は理解出来ず、互いに顔を見合わせたが、亜矢子は全てお見通しと言う態度で、偉そうに両腕を組んで仁王立ち、そして、勝ち誇った様に三人に向かってこう言った。
「ほらね、だから言ったじゃない。沢村先生、先生は…超能力者なんでしょ?」
直子の言葉を遮って、ずかずかと話に割り込んで来た亜矢子は、三人をふてぶてしく見降ろしながら、ふんと鼻で笑って見せた。
「亜矢子さん…そうよ。私には常識では説明できない特別な力が有る。色々と条件は必要だけど、時間を行き来する力が有るの…」
それを聞いた亜矢子の右眉毛が、ぴくりとつり上がる。
タイムトラベラーって言う事ね、成程…」
「おい、何が成程なんだよ…」
「あら、琢磨、わかんないの?これで、密室殺人のトリック自体は説明できるじゃない。沢村先生、理事長を殺したの…先生よね」
前沢は、方膝をついて直子の横にかしづくと、じっと彼女の瞳を覗き込んだ。
「――先程、御覧になった通り、私を襲ったのは…私です…」
酷く躊躇いがちな直子の言葉の意味を琢磨と前原は理解出来ず、互いに顔を見合わせたが、亜矢子は全てお見通しと言う態度で、偉そうに両腕を組んで仁王立ち、そして、勝ち誇った様に三人に向かってこう言った。
「ほらね、だから言ったじゃない。沢村先生、先生は…超能力者なんでしょ?」
直子の言葉を遮って、ずかずかと話に割り込んで来た亜矢子は、三人をふてぶてしく見降ろしながら、ふんと鼻で笑って見せた。
「亜矢子さん…そうよ。私には常識では説明できない特別な力が有る。色々と条件は必要だけど、時間を行き来する力が有るの…」
それを聞いた亜矢子の右眉毛が、ぴくりとつり上がる。
タイムトラベラーって言う事ね、成程…」
「おい、何が成程なんだよ…」
「あら、琢磨、わかんないの?これで、密室殺人のトリック自体は説明できるじゃない。沢村先生、理事長を殺したの…先生よね」